写真はイメージです。
トルコ・シリア大地震の現状をまとめました。
現在も被災された方々は大変な毎日を送っています。
支援をする前に、まずは現地の現状を把握することから進めていっていただければと思います。
目次
トルコ・シリア大地震の現状
大きな地震が短時間に2つ発生
2023年2月6日4時17分(=日本時間2023年2月6日10時17分)トルコの南東部「ガジアンテプ市」付近で、マグニチュード7.8の大きな地震が発生しました。
日本の震度基準では震度5〜震度6に相当するそうです。
また、この地震の約9時間後、2023年2月6日13時24分(=日本時間2023年2月6日19時24分)には、ガジアンテプ市から北に100キロほどの距離にある、トルコ・カフラマンマラシュ県エルビスタン地区でもマグニチュード7.5の大きな地震が発生しました。
トルコ・シリアの死者数と行方不明者
トルコ・シリアの死者数は、5万人(トルコ4万3,556人、シリア6,747人)を超えました。(2023年2月23日現在)
どちらの国でも行方不明者の人数は明らかになっていません。
救助活動は行われていますが、余震の影響や建物の倒壊の危険性により、なかなかスムーズに進んでいません。
今後、死者数・負傷者数が増加すると言われています。
被災地に近いシリアも深刻
トルコの被災地に近いシリアは、2011年から続いている「シリア内戦」の影響で地震の発生以前から援助に頼っている状況でした。
1960年以降の世界史で最も難民が発生したシリア内戦は2023年現在で約12年間続いている紛争であり、今回の大地震はシリアの人々にとって大きな負担となっています。
現在、トルコの難民キャンプで生活している4万人以上のシリア難民がいます。
シリア北部はシリア内戦の原因である反体制派の支配下にあるため、支援が特に難航しているそうです。
この地区はインフラが破壊されており、平均気温7.4℃(平均最高気温12.5℃、平均最低気温2.9℃)という寒い地域にもかかわらず、寒さを凌ぐ方法がなく深刻です。
もともとシリア北西部は、トルコ国境側から支援を届けるルートが1つだけに限定されていました。
しかしこのルートが被害を受けたため、支援物質を届けられない状況となっています。
イスケンデルンの港で大規模な火災が発生
トルコ・ハタイ県イスケンデルンの港では、地震の影響で大規模な火災が発生しています。
鉄鋼業など重工業の拠点であるこの港は、トルコ南東部の主要港の1つでもあり、被災地に最も近いため頻度高く使用される予定でした。
しかし今回の大規模な火災で、イスケンデルンの港は被災地に届けられる予定の物資を積んだ貨物船や、救助隊が入港できなくなっているそうです。
現地では、数百のコンテナから大きな炎が上がっていて、可燃性の工業用オイルが入ったコンテナから出荷した可能性が高いと言われています。
トルコ・シリアの人々を支援するためにできること
【トルコ・シリアの主な問題】
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トルコ・シリアの主な問題として、上記の4つが挙げられます。
これらの問題を解決するために、国連機関・各国の政府・NGO・NPOといった組織や団体が、支援物資の提供やシェルターの用意を進めていますが、まだまだ十分な量は確保できていません。
特に、民間団体であるNPOは最も臨機応変に動けますが、資金不足の問題が深刻だそうです。
トルコ・シリアの人々に対して日本人である僕たちができることの一つに「お金の寄付」があります。
インターネットを通じてクレジットカードで寄付をすることも可能で、寄付金は現地にいる支援団体が一番必要としている支援に活用をします。
団体によっては継続的な寄付を募っているところもあり、このような継続的な寄付は復興のための持続的な支援に活用されるため、少しでも力になりたいと思われている方は、ぜひこの機会に寄付をされてみてはいかがでしょうか?
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