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カレー屋をオープンするまでのエピソード。当時と変わったこと・今も変わらないこと|カレーと喫茶 あまりろ

「静岡の代官山」と言われるくらいおしゃれで洗練された街、静岡・鷹匠エリア。

イタリアン・フレンチ・ビストロ・居酒屋など、路地裏にも名店がたくさんあって、個人的には「おしゃれグルメタウン」というイメージがある。

徳川家康の時代、家康公の鷹を飼って鷹狩りする役職「鷹匠」が多く暮らしていたことからこの地名となったみたいだけど、今ではそんな歴史を感じさせない穏やかな雰囲気が心地良い。

 

そんな静岡・鷹匠で、素敵なカレー屋さんを見つけた。

「カレーと喫茶 あまりろ」

このお店を営むオーナーの小亀 さちさんに、お店をオープンするまでのエピソードやオープンしてから変わったこと、変わらないことを聞いてみた。

 

【プロフィール】

名前|小亀 さち(コガメ サチ)
ニックネーム|さっちゃん
誕生日|10月1日生まれ、天秤座
出身地|東京都多摩市
職業(職種)|カレー屋(飲食)
趣味|初心者だけどヨガ!

ホームページ|-
Instagram|@curry_amarillo
Twitter|-
Facebook|-
YouTube|-

 

「カレーと喫茶 あまりろ」をオープンするまでに至ったエピソード

キャッチコピーは「ハラゴシラエして歩くのだ」/かもめ商会

学生の頃に見た「かもめ食堂」という映画が衝撃で、その頃からぼんやりと「いつか自分のお店をひらきたい」という夢を抱いていました。

だけど、スキルもお金もない…

とりあえず、料理はお勉強しないとなぁと思い、静岡でたまたま見つけたオーガニックカフェで勤めることに。

 

たい焼き茶屋 葵堂 鷹匠店にて。あまりろの看板を取り付けた日

 

だけど2年後、そのカフェが閉店してしまったので、半年くらいふらふらと派遣バイトなどで繋いでいました。

そんな時にお友達から、たい焼き屋さんのバイトを辞めるから、代わりに入ってくれませんか?と誘われて、たい焼き屋さんでバイトをすることに。

そこのたい焼き屋さんのオーナーさんが、とにかく寛大な方だったのです。

私が「いつか自分のお店を開きたいんです」と、なんとなく話していると「じゃあここの一角を使ってやったらいいよ」と提案をしてくれました。

 

オープンに向けて作った試作カレー

 

そして店内独立、というかたちで、カレー屋あまりろをオープン。

(カレー屋さんにしたのは、カレーがたい焼き屋さんの好物だったからです。笑)

テイクアウト限定で、たい焼き屋さんの仕事もお手伝いしながらやっていました。

 

お店の外観

 

2年くらい経ち、だんだんお客さんも増えてきて、貯金も少しずつ貯まってきたので「そろそろ自分のお店を開けるかな…」と、欲が出てきました(笑。

そして独立するにあたり、初めは、オクシズの方でお店を開くか、キッチンカーをやろうかと考えていたのですが、なんだかんだ街中でやりたいなぁという気持ちに戻り、自転車でぶらぶら空き店舗がないかなぁと探していたところ、今の鷹匠の物件を見つけました。

 

店内の様子

 

他にも物件の候補はあったのですが、ここのレトロな雰囲気と、何よりも大家さんの人柄の良さに惹かれて、一気に決めてしまいました!

物件を見つけて約3ヶ月くらい、色々な方の助けにより改装を行い、めでたくオープンに至りました!

 

カレーと喫茶 あまりろのオーナーが感じる楽しさ、喜び

ドライカレー(左)と自家製カレー(右)の2種盛り+チーズ・半熟たまごトッピング

色んな場面で様々な喜びを感じますが、その中でも特に1番はやはり、お客さんが美味しそうにカレーを食べているシーンを見れた時。

また、色んな年齢層のお客さんで店内が賑わって、それぞれみんなが楽しそうに会話しながらカレーを食べているのを目にした時には、もう何とも言えない、ジワ〜っとした喜びが身体に充満します(笑。

 

顔が見えるカウンター席とキッチン

 

あとはわりと、全く会話もしないけどカレーだけ食べてさっと帰っていくサラリーマンやOLの常連さんの存在も嬉しいです。

純粋にここのカレーが好きなんだなぁと思えるからです。

 

あまりろの珈琲。豆はその時におすすめのものを選ぶ

 

あとはアルバイトさんとの会話。

今は日替わりで5人のアルバイトさんがいるのですが、毎日彼女たちの話を聞いたり、聞いてもらったりするのが私のリラックス。

年齢もさまざまなので、みんなの価値観を知れて勉強になります。

仕込みの時間も、好きな音楽やラジオを聞いたりしながら、1人カレー作りに没頭出来る感じが、心地よいです。

お肉屋さんや八百屋さん、仕入れ先の業者さんと、ちょっとたわいもない話ができた時とかも喜びですね。

楽しさ、喜びをあげたら本当にキリがないですね!笑

 

オープンしてから今日までで、変わったこと・変わらないこと

自然光を浴びながらほのぼのできる特等席

変わったことは、具体的なことだと、店内の席数やテーブルの配置。

増やしたり、減らしたり色々工夫しました。

 

あたたかみがある小亀さんお手製のメニュー

 

あとはメニューの内容。

最初の頃はあれやこれやと色々やっていたのですが、今はだいぶシンプルにしました。

気持ちの面だと、少したくましくなったかなと思います。

最初の頃は色々なことに対して、アセアセ、へこへこしていたのですが、色々な経験を経て、最近は「どんとこいや!」というような、堂々といられる姿勢を持てている気がします。

 

カレーの隠し味のひとつ「椎茸ペースト」

 

変わらないことは、カレーの作り方。

忠実に最初の頃に決めた分量のまま、今も毎日カレー作りをしています。

気持ちの面だと、相変わらず虫が苦手だということ。

いい加減ビビらなくなりたいのですが、虫さんは1番怖い相手です。。

 

振り返ってみて、あまりろをオープンすることになったのは必然だったと思いますか?
偶然だったと思いますか?

小亀さん(父)の手作り看板

中学生の頃に尊敬していた方から教わった言葉「偶然は必然」があります。

だから、それ以来は基本的にどんなことが起きても、必然だと考えています。

あまりろのオープンは必然です!

 

【プロフィール】

名前|小亀 さち(コガメ サチ)
ニックネーム|さっちゃん
誕生日|10月1日生まれ、天秤座
出身地|東京都多摩市
職業(職種)|カレー屋(飲食)
趣味|初心者だけどヨガ!

ホームページ|-
Instagram|@curry_amarillo
Twitter|-
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YouTube|-

 


映画「かもめ食堂」は、フィンランド・ヘルシンキでおにぎりメインの小さなお店「かもめ食堂」をオープンさせた日本人女性が、現地で出会った人たちとほのぼのした日常を過ごす物語で、僕は3回ほど観たことがある。

カレーと喫茶 あまりろには似た雰囲気を感じる。

かもめ食堂とは内装もメニューも違うけど時間がゆっくり流れてて落ち着くところは一緒で、何回も行きたくなるお店。

常連さんが大勢いるのもすごくわかる。

 

今回取材をさせてもらって、彼女がまるで導かれるかのようにカレーと喫茶 あまりろをオープンさせたように感じた。

最後の質問はそれを確認したかったから。

こうやってエピソードを聞かせてもらうと、起きることはすべて必然な気がしてくる。

 

【この記事を書いた人】

名前|黒田 晃平(クロダ コウヘイ)
ニックネーム|クロ
誕生日|10月17日生まれ、天秤座
出身地|静岡県静岡市
職業(職種)|フリーランス(ウェブマーケター、インテリアコーディネーター)
趣味|旅、行ったことがないインテリアショップ・雑貨屋を巡る、サウナ(特にサウナしきじ)、キャンプ、グルメ巡りなど

ホームページ|joint2017.com
Instagram|@kuro1234_
Twitter|@kuronosuke555
Facebook|黒田晃平
YouTube|-

 

 

 

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